ナカネ リョウ   Ryou NAKANE
  中根 亮
   所属   東京医療学院大学  保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員
   職種   助教
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2017/03
形態種別 研究論文(大学、研究機関紀要)
査読 査読あり
標題 ラットGnRHニューロンにみられる膜電位依存性Na+電流
執筆形態 共著
掲載誌名 東京医療学院大学紀要
掲載区分国内
巻・号・頁 5,94-98頁
著者・共著者 中根亮.片岡里穂*.北村由紀奈*.加藤昌克
*卒業研究の学生。本稿は卒業論文を発展させたものであり、著者の貢献度は同じである。
概要 [目的] GnRHニューロンにみられる膜電位依存性Na+電流が脳のその他のニューロンに見られる電流と比較し、同じか否かを検証することを目的とした。[方法] 麻酔下に脳を摘出し、GnRHニューロンが多く存在する部位を切り出し、パパイン処理でニューロンを分散した。ニューロン分画を分離し、分散培養した。電流の記録は通常のホールセルパッチクランプ法で行った。[結果] 膜電位依存性Na+電流のコンダクタンス(G)が最大値の1/2になる膜電位(V1/2)はGnRHニューロンで-33.6±5.0 mV、未同定ニューロンで-28.0±8.3 mVであった。不活性化のV1/2はGnRHニューロンで-51.0±8.8 mV、未同定ニューロンで-48.3±4.9 mVであり、両者に有意な差は認められなかった。 [考察] GnRHニューロンにみられた膜電位依存性Na+電流の性質(V1/2)はGnRHニューロンを多く含む脳部位に含まれる他のニューロンと似ている。テトロドトキシンで完全に抑制されたことからNav1.5の発現はないか、非常に少ないと考えられる。