サカイ ヒロヤ   Hiroya SAKAI
  酒井 宏哉
   所属   東京医療学院大学  保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1991/03
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 CN-100の腰痛,頸肩腕症候群,肩関節周囲炎に対する臨床評価
執筆形態 共著
掲載誌名 薬理と治療
掲載区分国内
巻・号・頁 第19巻(3),1033-1046頁
著者・共著者 酒井宏哉 黒川高秀 飯島卓夫 星野雄一 大島正弘 赤坂嘉久 児玉日出輝 田淵健一 冲永修二 蓮江光男 久野木順一
概要 1日用量240 mg(分3)を用い,多施設共同にて一般臨床試験を実施した.1)総症例数91例のうち,解析対象例数は最終全般改善度83例,概括安全度88例,有用度83例であり,腰痛ではそれぞれ37例,41例,37例,頸肩腕症候群ではいずれも25例,また肩関節周囲炎ではそれぞれ21例,22例,21例であった.2)最終全般改善度については,「改善」以上の改善率は腰痛78.4%,頸肩腕症候群64.0%,肩関節周囲炎66.7%,3疾患の合計71.1%であった.3)副作用発現例数は88例中4例で,胃部不快感,胃痛,便秘の消化器症状が3例,全身のむくみ,顔面浮腫がそれぞれ1例認められた.臨床検査値異常は1例にみられたが,臨床上特に問題ではなかった.4)概括安全度では,「安全である」と判定された症例の比率は腰痛97.6%,頸肩腕症候群96.0%,肩関節周囲炎90.9%,3疾患の合計95.5%であった.5)有用度では,「有用」以上の有用率は腰痛81.1%,頸肩腕症候群64.0%,肩関節周囲炎61.9%,3疾患の合計71.1%であった.以上,CN-100は腰痛,頸肩腕症候群,肩関節周囲炎に対し,1日用量240 mg(分3)の2週間投与において高い有効性,安全性を示し,有用な薬剤である