ハマダ ヨシキ
Yoshiki HAMADA
濵田 良機 所属 東京医療学院大学 学長 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2001/09 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 屍体標本における月状骨関節軟骨変性の検討 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 山梨医科大学雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 16(2),51-60頁 |
著者・共著者 | 薛昊こう、濱田良機 |
概要 | 手関節尺側部障害の一種であるulnar impingement syndromeの発症機序を解明することを目的とした.山梨医科大学第2解剖学教室の系統解剖用屍体標本のうち,手関節部の骨折や橈骨手根骨関節にX線所見上退行性変化のない男性35体47手関節,女性25体33手関節の計60体80手関節を対象とし,月状骨関節軟骨変性とTFC(triangular fibrocartilage)穿孔の有無および程度,さらには各種X線学的計測値との関連について検討した.年齢は37歳から100歳の平均75歳であった.1)月状骨関節軟骨変性は66関節にみられ,その変性はTFC穿孔と対向する月状骨の尺側関節面に集中して,TFC穿孔との間には相関関係を認めた.2)X線学的計測値との関係では,月状骨関節軟骨変性が高度になるにしたがって,UPV(ulnar plus variance)とLFI(lunate fossa inclination)が有意に高値であった.3)TFC穿孔のない31関節のLFIは,月状骨関節軟骨変性を見ないものと変性をみるものとの間には有意な相関をみた.以上,月状骨尺側関節軟骨変性の発生機序としては,TFC穿孔による尺側頭から局所への応力集中と橈骨尺側関節縁からの応力集中の二つが考えられた |