チバ サトル
Satoru CHIBA
千葉 諭 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/08 |
形態種別 | 研究論文(大学、研究機関紀要) |
査読 | 査読あり |
標題 | タバコについて:禁煙の話 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 東京医療学院大学紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 9,95-103頁 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | 千葉諭、鎌倉愛子、保山悦子、濵田良機 |
概要 | アメリカ大陸を源流とする喫煙は、大航海時代(15 世紀中頃~ 17 世紀中頃)に世界や日本に伝わった。パイプや葉巻が各地で流行した。クリミア戦争 (1853-1856 年 ) 頃から紙巻タバコが手軽さゆえに世界に広がり、戦費で逼迫する国家の財政を助けた。タバコの害は古くから知られていた。1930 年頃から禁煙が言われるようになり、病気との関係を示す医学的データが出始め、1950 年代から禁煙運動が広がり、喫煙率が減少傾向になった。しかし、近頃では新型タバコ(電子タバコと加熱式タバコ)が流行しつつある。
タバコの主な成分はニコチンとタールで、血管・消化管の収縮を起こし、血圧を上昇させ、心血管疾患のリスクを高める。脳内のニコチン受容体にニコチンが結合すると、ドーパミンなどの神経伝達物質を出し、多幸感、依存症をおこす。タールにはベンゾ [a] ピレン、芳香族アミン類、タバコ特異的ニトロソアミンなどの発がん性物質が数多く含まれる。また、副流煙を通じて他人を不快にし、がん、気管支喘息や乳幼児突然死症候群などを引き起こす受動喫煙も社会的問題になっている。 私たちは、個人のためにも社会のためにもタバコを吸わないことである。 |