ハマダ ヨシキ   Yoshiki HAMADA
  濵田 良機
   所属   東京医療学院大学  学長
   東京医療学院大学  保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2002/06
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 上腕骨遠位端に発生した孤立性骨嚢腫と思われた1例
執筆形態 共著
掲載誌名 整形外科
掲載区分国内
巻・号・頁 53(6),657-660頁
担当区分 責任著者
著者・共著者 小野尚司、佐藤栄一、渡邉寛、谷口直史、浜田良機
概要 61歳男.数年前より労作時に右肘関節部の鈍痛を自覚することがあった.1ヵ月前に右肘関節部を打撲したあと鈍痛が増強し受診した.単純X線検査で上腕骨遠位骨端部外側に,骨硬化帯に取り囲まれた内部が均一な病的透明巣を認めた.骨シンチグラムでは,X線像での透明巣の部位に一致して強い集積像が認められた.CTでは同部位に境界明瞭で内部が均一な病巣を認め,MRIではT1強調画像で内部が均一な低信号,T2強調画像で内部が均一な高信号を呈する病変として描出された.これらの所見より骨内ガングリオン,軟骨粘液性線維腫,孤立性骨嚢腫などを考え,試験切除術を兼ねた病巣掻爬+骨移植術を施行した.掻爬された病巣は約2.5×3cm大で,内部には黄色の血清様内容液を認め,隔壁はなく単房性・嚢腫様であった.嚢包壁を形成する組織は一部に粘液様変性をみる線維性結合織で,散在性に類骨形成がみられ,軟骨基質や巨細胞は認めなかった.術後,労作時の鈍痛は消失した