コジマ モトナガ   Motonaga KOZIMA
  小島 基永
   所属   東京医療学院大学  保健医療学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻教員
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2019/09
形態種別 研究論文(学術雑誌)
査読 査読あり
標題 加速度時系列スペクトルのエントロピーを用いた Star Excursion Balance Test の試み
執筆形態 共著
掲載誌名 東京医療学院大学紀要
掲載区分国内
巻・号・頁 7,17-27頁
著者・共著者 大橋秀平、芹田美佳、永田萌、小島基永
概要 立位の動的なバランスを評価する手法として、Star Excursion Balance Test(SEBT)での最大到達距離(股関節屈曲前方、股関節外転後方、股関節内転後方に、それぞれ脚を伸ばしたときの到達距離を身長や下肢長で補正したもの)が提案されているが、本邦では海外ほど研究は進んでおらず、測定値に関する基礎的なデータが必要な状況である。また我々はこれまで、動作時の加速度時系列スペクトルから算出するエントロピー値(エントロピー指標)を用いて、この様な動作の単調さ複雑さといったものを相対的に評価する手法を開発している。そこで本研究では、健常大学生を対象とした SEBT の測定値を最大到達距離とエントロピー指標で示すとともに、これらと下肢筋力との関係や、軸脚を軸とした場合と利脚の場合の違いや、測定値間の相関について検討した。その結果、筋力と最大到達距離には、“ 股関節外転後方 ”では、軸脚を軸とした場合(r = 0.39, p < 0.05)と利脚の場合(r = 0.35, p < 0.05)ともに相関が認められた。またエントロピー指標では、“ 股関節内転後方 ” で、利脚と比較して軸脚を軸とした場合の方が大きな値(p< 0.05)をとったことから、利脚と軸脚ではバランスのとり方に違いがある可能性が示唆された。加えて、エントロピー指標と最大到達距離の間には正の相関が認められ(r = 0.34 – 0.74, p < 0.05)、エントロピー指標が大きい、即ち、下肢の動きが単調ではない(微調整が相対的に多い)ことが、より大きな到達距離に結びついているものと考えられた。今後は、関節可動域や足関節の機能も要因として把握しつつ、筋力及び SEBT の測定精度を高めながら、対象者の範囲を拡げて検討を続けていく必要があるものと考えられた。