イマイズミ サトシ
Satoshi IMAIZUMI
今泉 敏 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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発表年月日 | 2009/09/27 |
発表テーマ | 音読と語彙判断に及ぼす仮名・漢字表記の効果 |
会議名 | 音声学会全国大会 |
主催者 | 日本音声学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 福岡市 |
発表者・共同発表者 | 江原 寛尚, 今泉 敏 |
概要 | 日本語では,多種類の文字表記が使用されている。その中で,表音文字である仮名と,形態素文字である漢字とでは,音読と語彙判断において異なる認知的特性を示す可能性が高い。そこで,仮名語,漢字語,それに対応する非語を刺激語とし,音読課題と語彙判断課題を実施,認知的特性の差異を検討した。結果,音読課題は,仮名語は漢字語に比較し速く正確に行えた。語彙判断課題は,漢字語は仮名語に比較し正確に行えたが,漢字非語は仮名非語に比較し,遅く不正確であった。このことは,モーラとほぼ1対1対応する仮名で表記された語は,多様な読みを持つ漢字で表記された語より速く正確に音読できるが,一方,語彙判断では,漢字語は,構成する文字が意味を持ち,非語であっても意味処理が進行し得るため,実在語では仮名語に比較し,正確であり,非語では不正確になると考えた。以上より,文字の違いにより,認知的特性の差異があることが示唆された。 |
NAID(CiNii) | https://ci.nii.ac.jp/els/contents110008722644.pdf?id=ART0009797249 |