ウチダ マナブ   Manabu UCHIDA
  内田 学
   所属   東京医療学院大学  保健医療学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻教員
   職種   准教授
発表年月日 2009/12
発表テーマ 体位交換用枕を用いた臥位姿勢が換気に与える影響ー超音波画像診断装置を用いた横隔膜の位置変動ー
会議名 理学療法科学学会
学会区分 全国学会
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 発表者:内田学、加藤宗規、丸山仁司
概要 要旨:体位変換時に用いる枕が半側臥位姿勢に及ぼす換気能力および呼吸運動について検討した。対象は健常男性22名とした。測定姿勢は背臥位、枕を用いて片側の胸郭後面を支持した半側臥位姿勢(枕支持①)、枕を肩甲帯と骨盤帯に設置し体幹を2点で支持し右側を下にした半側臥位姿勢(枕支持②)の3条件とした。測定項目は呼吸機能から1回換気量、予備呼気量、最大呼気流速、25%点での最大呼気流速を測定した。また同時に横隔膜の移動距離を超音波画像診断装置にて計測した。1回換気量、予備呼気量、25%点での最大呼気流速、横隔膜移動距離は枕支持①と他の姿勢との間に有意差を認めた。枕支持①では胸郭の拡張性が減少すると共に末梢気道抵抗が増加した。25%点での最大呼気流速の低下と予備呼気量の増加という結果から肺内への残気も増加し肺は全体として膨張した状態になる。横隔膜は尾側に圧迫され吸気時における下方への移動が減少したものと推察される。枕支持②では呼吸機能、横隔膜移動距離に有意差を認めなかった。呼吸器合併症を未然に防ぐためにも換気を促すことは重要なことであり、患者の姿勢保持を行う際には枕支持②の方を推奨する。