ウチダ マナブ
Manabu UCHIDA
内田 学 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻教員 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2012/08 |
発表テーマ | 超音波画像診断装置を用いた誤嚥のスクリーニング |
会議名 | 第22回日本病態生理学会(大分) |
学会区分 | 全国学会 |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 発表者:内田学、加藤宗規 |
概要 | 要旨:誤嚥を患う患者に対して直接的なスクリーニングとしては嚥下造影や嚥下内視鏡を行う。これは嚥下機能の評価であり咽頭や喉頭の運動性を中心に精査される。我々は、食道機能に着目し誤嚥患者の形態的、及び機能的特徴について検討した。対象は入院加療中の10名で、誤嚥群と非誤嚥群を5名ずつ群分けした。方法は、5ml、10ml試料(水)の嚥下時に生じる食道移動距離を超音波画像診断装置のM modeを用いて測定し構造的特徴を検討した。また、ドプラにて嚥下時の試料通過速度と食道の抵抗性を示すRIを測定し、食道の構造的特徴と嚥下速度の関係性を検討した。食道入口部の調節は自律神経の関与が認められる為心電図R-R間隔の心拍変動を測定した。5mlの飲水ではいずれの群間にも差を認めなかったが、10mlの飲水では誤嚥群の食道移動距離とRIに統計学的に有意差を認めた。また、5mlから10mlへ移行する際に非誤嚥群は変化しないものの、誤嚥群は食道移動距離、RI共に変化する特徴が得られた。LF/HFの所見で誤嚥群は低値を示し、食道が弛緩した状態と推察され嚥下物の通過の際に生じる食道内の抵抗が減弱する事が誤嚥の特徴ではないかと考えられた。 |