ウチダ マナブ
Manabu UCHIDA
内田 学 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻教員 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2017/11 |
発表テーマ | パーキンソン病の舌骨下筋に対する温熱刺激が摂食嚥下機能に与える影響 |
会議名 | 第27回日本呼吸ケアリハビリテーション学会 |
学会区分 | 全国学会 |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 発表者:内田学.山口育子.月岡鈴奈 |
概要 | パーキンソン病の嚥下障害は90~100%にみられ、死因の20~25%は誤嚥性肺炎である。咽頭機能の制約は嚥下筋の固縮であるが介入としては舌骨上筋(顎二腹筋)の筋力増強がなされている。本研究は舌骨下筋(甲状舌骨筋)に対する介入効果を検討する。[対象]パーキンソン病患者12名。Hoehn-Yahr 分類はstageⅡ4名、stageⅢ7名、stageⅣ1名である。[方法]介入方法は、甲状舌骨筋に超音波を2週間実施した。測定は、3mlの冷水を飲水した際の筋電量と筋が活動する協調性を表面筋電図にて解析した。被験筋は、咬筋、顎二腹筋、甲状舌骨筋とした。客観的に評価するために相対的喉頭位置、MWST、咽こみ回数を測定した。介入前後における嚥下機能の変化について検討し温熱刺激が嚥下機能に及ぼす効果を検討した。[結果]実施後は、筋電量に有意差は認められないものの咬筋、顎二腹筋と甲状舌骨筋の間に生じる収縮時間は有意に増加した。相対的喉頭位置、MWST、咽こみ回数においても有意な改善を認めた。[考察]超音波治療はパーキンソン病における舌骨下筋に生じている固縮を抑制し嚥下機能を改善させることが示唆された。 |