スエキ ハジメ
SUEKI Hajime
末木 新 所属 和光大学 現代人間学部 心理教育学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010 |
形態種別 | 論文 |
標題 | 自死遺族の心理的変化の過程に関する事例研究 : 家族との関係性が悲嘆プロセスに与える影響に注目して |
執筆形態 | 指定なし |
掲載誌名 | 東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース紀要 |
出版社・発行元 | 東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻臨床心理学コース |
巻・号・頁 | 33,95-101頁 |
著者・共著者 | 末木 新 |
概要 | 目的:自死遺族の心理的変化の過程に関して縦断的なデータの収集を行い、そのプロセスを検討する。また、遺族とその家族との関係性が変化のプロセスに与える影響についても検討を行う。方法:著者の運営する自殺予防情報提供サイトヘリンクを貼った自死遺族1名に対しメールによる調査を行った。また、遺族の日記をデータとし、メールと日記の内容に関する質的分析を行った。具体的には、グラウンデッド・セオリー・アプローチを参照し、心理状態に関する記述をカテゴリ化した。結果:データから、【故人への怒り】【自責・後悔】【原因の追及】【悲しみ】【哀れみ】【家族への気遣い】【悲しめない】【故人の尊厳の回復】の8つ状態が確認された。考察:家族間において故人に対する認知的不協和を起こすことを回避する傾向により悲嘆のプロセスが遷延化する可能性が示唆された。また、こうした認知的不協和は他の死別に比べ自殺において生じやすいと考えられた。 |
NAID | 120005970157 |