研究業績 |
■ 著書・論文歴
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経歴 |
■ 学歴
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■ 職歴
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■ 現在の専門分野
キーワード:衛生学、胎児期環境学、双生児研究、共生学
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■ 所属学会
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その他 |
■ 教育活動
・ 2001年4月、和光大学人間関係学部人間発達学科に、衛生学、生物学など担当の助教授として着任
・ 2003年4月、和光大学人間関係学部人間発達学科教授に昇格
・ 2007年4月、改組により現代人間学部身体環境共生学科教授
・ 2019年4月、改組により現代人間学部人間科学科教授
共通教養科目として『身体のはたらき(隔年)』『疫学とは何か』『疫学に学ぶ(隔年)』を担当している。自然科学や予防医学の新知見や情報などが次々に流れこんでくる現在、基礎知識がないと、その情報の意義や限界について判断を誤る例も少なくない。自然科学系科目の学習が不十分な学生にも理解できる基本を伝えることを目標にしているが、適切な教科書の選定が難しいため、Web上に教材を作成し、PCシステムを利用したインタラクティブな講義を心がけている。また、04年度からは『理科を楽しむ(生物)』(分担、隔年)で、私たちの身体について、手を動かしながら考える実習系科目も試みている。専門科目としては『生涯保健学基礎』『公衆衛生学』『衛生学』を担当している。『公衆衛生学』と『衛生学』は保健体育教員資格のための必修でもあるため、講義では既存知識の確認に主眼を置いているが、細部にわたる知識の記憶よりも基本的な考え方やいのちについて考えさせる時間を多くしている。『生涯保健学基礎』では、各種保健指標をExcelを用いて計算させる演習課題を多用することで、ITスキルの向上にも努めている。『人間科学キャリア論』のオムニバス講義のとりまとめ役として、とくに学科新入生に対して学科の共生概念の理解を深め、将来の職業や生き方との関連について初期教育を行っている。上記以外のゼミなどの少人数クラスでは、自主的な問題探求力の養成に重点を置いている。現在の学生はキーワードまでは列挙できるが、それをリサーチクエスチョンにまで昇華させる力が不足しており、論文作成力の育成を目指した『論文作成法基礎・応用』によって、パソコンを使った情報検索、文章力育成の試みも行っている。ゼミ(『演習』)では、対象から一歩引いた視点で俯瞰できるような、客観的視点の涵養に努めるとともに、適切な批判能力を養成することで、卒業論文のための土台づくりを目指している。
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■ 研究活動
大学で動物学、大学院修士課程で感覚生理学を学び、自然科学系の教育を受けたが、その後医学部の衛生学講座に転身し、人間の健康に関わる諸要因をさぐる疫学、予防医学へと研究の軸を移してきた。医学部では、生涯にわたる人間の健康に対する環境影響に関心をもつようになり、とりわけ、成人後の健康にも、通常は問題にされない胎児期の季節的環境要因が無視できないことを示唆する証拠が集まってきた。先天性風疹症候群や胎児性水俣病のような事例からも、胎児が外界影響から完全には保護されていないことはよく知られているが、出生前後の季節影響はさらに大きな広がりをもつ可能性がある。これまでの研究のひとつの軸は、原因が特定されていない疾患や健康関連事象に、出生季節による差があるかどうかを調べることであった。このように、基本的な関心は、いわば胎児期環境疫学とでも称すべき視点からみた生物としての人間の健康や特性にあるが、ここ数年の研究は、遺伝と環境の影響度を知ることを目的とした双生児研究プロジェクト(首都圏ふたごプロジェクトToTCoP)によるもので、そのプロジェクト内ではさまざまなテーマの共同研究をするとともに、個人的には疫学的にみた睡眠の状況と、それが健康に及ぼす影響などにも関心を向けている。2011年以降は、ユニバーサル化した大学のなかで、ノンエリート大学における教育の場のあり方、共生社会の一員として学生たちが育つ環境をどう構築したらよいかを研究の主眼としつつある。
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■ 和光3分大学
和光3分大学
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■ 和光大学リポジトリ
リポジトリ
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