教員データベースTOP
photo
    (最終更新日:2024-08-03 16:02:05)
  オオハシ サツキ   OHASHI Satuki
  大橋 さつき
   所属   和光大学  現代人間学部 人間科学科
   職種   教授
研究業績
■ 著書・論文歴
1. 2024/06 著書  子どものウェルビーイングとムーブメント教育   (単著) 
2. 2024/04 論文  インタビュー「間(あわい)」でゆらぎ、新しい「私」に出会う 女子体育/日本女子体育連盟 編 66(4),6-9頁 (共著) 
3. 2024/03 論文  保育所における特別なニーズのある子どもの保護者支援の在り方に関する一考察 —親子ムーブメント活動の実践を通して— 和光大学現代人間学部紀要 17,145-165頁 (共著) 
4. 2024/03 論文  保育所による子育て支援の強みに関する研究 ―つながりづくりを目指したムーブメント遊びの実践を通して― 保育科学研究 13,67-82頁 (共著) 
5. 2023/04 論文  インタビュー いのちに触れて踊り、満ち足りるいのち—ダンスが拓く未来 : こころ弾ませて 女子体育/日本女子体育連盟 編 65(4),6-9頁 (共著) 
全件表示(30件)
■ 学会発表
1. 2024/03/10 共生・共創を目指した舞台づくりとウェルビーイング(第2回ウェルビーイング学会学術集会)
2. 2022/11/20 障がい児のウェルビーイングと身体表現遊び(第74回舞踊学会大会)
3. 2022/08 子どもの発達を支える身体表現遊びの環境 ―共生・共創を目指した舞台づくりの実践から―(日本ダンスセラピー協会第31回学術研究大会)
4. 2022/05 「気になる子」が育つ姿を見取るための視座 ―ムーブメント教育・療法におけるMEPA-Rの評価を活用して―(日本保育学会75回大会)
5. 2021/10 「創造的身体表現遊び」を活かした舞台創作における発達障がい児の向社会的行動(日本発達障害学会第56回研究大会)
全件表示(15件)
経歴
■ 学歴
1. ~2016/03 お茶の水女子大学大学院 博士(学術)
■ 職歴
1. 2019/04~ 和光大学 現代人間学部 人間科学科 教授
2. 2007/04~2019/03 和光大学 現代人間学部 身体環境共生学科 准教授
3. 2002/04~2007/03 和光大学 人間関係学部 人間発達学科 講師
■ 現在の専門分野
体育、身体教育学, 子ども学、保育学, 特別支援教育 (キーワード:身体表現論 舞踊教育学 ムーブメント教育・療法) 
■ 所属学会
1. 舞踊学会
2. ウェルビーイング学会
3. 日本特殊教育学会
4. 日本発達障害学会
5. 日本保育学会
全件表示(10件)
社会活動
■ 社会における活動
1. 2021/06 川崎市麻生区インクルーシブ保育連絡会研修講師「どの子も楽しく参加できる遊び~保育・教育におけるムーブメント教育の活用~」
2. 2020/09 川崎市麻生区柿生地区社会福祉協議会研修会 ムーブメント教育・療法 ~地域子育て支援における活用を中心に~
3. 2020 千葉県立泉高等学校特別授業「コミュニケーションする身体」講師
4. 2018~ 東京都江戸川区子ども家庭部保育課育成室合同職員研修講師「保育・療育に活かすムーブメント教育・療法」
5. 2018 独立行政法人国立病院機構全国保育士協議会学習会講師「重症心身障害児(者)の療育に活かすムーブメント教育・療法~クリエイティブムーブメントの視点から~」
全件表示(17件)
■ 研究課題・受託研究・科研費
1. 2024  保育所の強みを活かした子育て支援におけるムーブメント教育の実践研究 ―特別なニーズのある子どもに焦点をあてて― 競争的資金等の外部資金による研究 
2. 2023~2024  保育所による子育て支援の強みに関する研究-つながりづくりを目指したムーブメント遊びの実践を通して‐ 競争的資金等の外部資金による研究 
3. 2021~2023  「共生の視点を重視した体育科の『評価の三角形』に関する実証的研究」 科学研究費基盤研究(C) 
4. 2021~2023  『創造的身体表現遊び』による舞台創作活動が発達障がい児の向社会的行動に及ぼす効果 科学研究費基盤研究(C) 
5. 2020  『つながり』を保ち続けるための遊び活動―地域子育て支援施設を拠点に― 競争的資金等の外部資金による研究 
全件表示(17件)
その他
■ ホームページ
   https://www.wako.ac.jp/satsuki/
■ 教育活動
千葉県立国府台高等学校保健体育科専任講師、お茶の水女子大学助手を経て、
・2002年4月、和光大学人間関係学部人間発達学科に、身体表現論担当の専任講師として着任
・2007年4月、和光大学現代人間学部身体環境共生学科准教授(改組による学部学科名変更と昇格による)
・2019年4月、和光大学現代人間学部人間科学科教授(学科名変更と昇格による)

 現代人間学部人間科学科(身体環境共生学科)の専門科目としては、運動遊びを軸とした発達支援法である「ムーブメント教育・療法」に関する授業を担当している。特に大学と地域との連携を深めながら、子育て支援や障がい児支援活動として現場体験を重視した実践の場、地域の教師、保育士たちと学生が共に学び合う場を提供している。学生たち自身が「講師」として地域の公開講座や親子教室を企画運営するようになり、好評を得ている。2013年度には、これらの活動が評価され、「財団法人学生サポートセンター第 10 回『学生ボランティア団体』助成金」に採択された。
 ゼミは、「コミュニケーションする身体」や「遊びの場を共に創る」を大きなテーマに開講し、学生たちの自主企画を重んじながら展開している。卒業研究は主に、遊び、ダンス、スポーツ、身体表現などに関するテーマで指導を行っている。さらに、高校教員であった経験も活かし、中高保健体育の教職免許取得を目指す学生向けの授業として、「スポーツ方法学実習(ストレッチング&ダンス)」や「表現運動学」を担当している。
 また、共通教養課程の「身体表現とパフォーマンス」の授業では、年度末の発表会を目標に設定し、年間の指導を通じて学生たちが企画の段階から主体的にかかわり、自らの身体と向かい合い共に場を創造する過程を支援している。加えて、「クリエイティブ・ダンス」の授業では、群舞作品の創作を行い、発展的課題として、全国規模のダンスコンクール(全日本高校・大学ダンスフェスティバル in 神戸、コンクール部門)への出場に挑んだ年度もある。専門課程ではない学生を対象に一人一人の体力、表現力、技術に合わせた指導と体調管理を行いながら、自律した集団として協力できるよう支援してきた。(2004、2007、2009、2010、2015年度に入選、2008年度には「日本女子体育連盟理事長賞」と「特別賞(音響の工夫)」を受賞、2011年度には「審査員賞」を受賞、2016年度に「日本女子体育連盟理事長賞」受賞。)また、ゼミ生を中心に、学内外で「和光大学 Dance Performance Project Merry Zome」の上演活動を支援している。ARTISTIC MOVEMENT in TOYAMA(少人数による創作ダンスコンクール)においても、ゼミの学生たちが出場している。

 その他、非常勤講師として、日本大学「創作ダンス方法論」、淑徳文化専門学校「幼児体育」、お茶の水女子大学「生涯スポーツ(ダンス)」、日本女子体育大学「生涯ダンス論」「舞踊方法学実習(高齢者・障害者指導法)」、国立音楽大学「表現教育」等を担当。
■ 研究活動
これまで、特別支援教育および保育や子育て支援の現場におけるムーブメント教育・療法の実践研究を重ねる中で、特に、ダンスムーブメントや創造的活動について考察してきた。特に、発達障がい児の親子を対象とした取り組みを基軸として継続しながら、さらにインクルーシブな活動を目指し、ダンスや身体表現を軸としたより創造的で包括的なムーブメントプログラムの開発研究に努め、早期支援や家族支援、地域子育て支援における適用に関する理論研究や実践を行ってきた。それらをもとに、『発達障がい児の育成・支援とムーブメント教育』(2014,大修館書店)をまとめた。
 さらに 2015年度には博士論文をまとめ、ムーブメント教育・療法と身体表現活動を基盤に展開してきた独自の実践を「創造的身体表現遊び」と名づけ、その特徴、ねらいや構造を明らかにした。「創造的身体表現遊び」が「共に生きる場を共に創る」活動であることを論じ、その意義を確認し、「課題(プログラム)は一方的に与えるのではなく、機会として提供して共に創りながら体験する」という捉え方を示した。
 また、2011年 3月の東日本大震災以降は、被災地の子ども・子育て支援として、室内遊びのプログラム提供や支援者養成に取り組んできた。特に、原発事故影響下の子どもの発達と幸福感を育む室内遊びの開発と地域支援に関する研究実践は、2013年度より、科学研究費に採択され、研究分担者として、現地での実践研究に取り組んだ。
 さらに、科研費による研究では、2017年度より4年計画で、発達障がい児の就学支援に役立つ「創造的身体表現遊び」の実践研究に取り組んだ。2021年度からは、「創造的身体表現遊び」による舞台創作活動が発達障がい児の向社会的行動に及ぼす効果について調査研究を進めている。
■ 和光3分大学
和光3分大学Link