研究業績 |
■ 著書・論文歴
1. |
2016/12 |
著書 |
『文学都市ダブリン』 (共著) |
2. |
2016/03 |
論文 |
「名探偵ホームズと「生来性犯罪者」─変質論の系譜と推理小説への展開」 『和光大学表現学部紀要』 (2015年度 No.16) |
3. |
2015/11 |
論文 |
(書評)Neil McKenna, Fanny and Stella: The Young Men Who Shocked Victorian England (London: Faber&Faber, 2013) 『ヴィクトリア朝文化研究』 (第13号),200-205頁 |
4. |
2015/11 |
論文 |
「ワイルド裁判の歴史的位相」 『オスカー・ワイルド研究』 (第14号),1-16頁 |
5. |
2015/08 |
その他 |
(エッセイ)「オスカー・ワイルドの生涯とその時代」 『ドリアン・グレイの肖像』劇場版パンフレット 28-31頁 |
6. |
2014/10 |
その他 |
(エッセイ)「オスカー・ワイルド―己の才覚のみで時代を疾走した、気高き人生」 『メンズ・プレシャス』 (2014年秋号),74-75頁 |
7. |
2013/11 |
著書 |
『オスカー・ワイルド―「犯罪者」にして芸術家―』 1-297頁 (単著) |
8. |
2011/11 |
論文 |
(書評)Yvonne Ivory,The Homosexual Reviv-al of Renaissance Style, 1850-1930 ヴィクトリア朝文化研究 (第9号),104-109頁 |
9. |
2011/03 |
論文 |
‘De/Construction of Samurai Masculinity in Modernizing Japan -The Influence of Christianity and Oscar Wilde on Soseki Natsume’s Kokoro‘ 『和光大学表現学部紀要』 (第11号),221-230頁 |
10. |
2011 |
著書 |
What is Masculinity?:Historical Dynamics from Antiquity to the Contemporary World, John H. Arnold and Sean Brady eds. 370-388頁 |
11. |
2009/11 |
論文 |
書評)Mary Poovey, Genres of the Credit Economy 『ヴィクトリア朝文化研究』 (第7号) |
12. |
2009/08 |
著書 |
『百年後に読む漱石』 1-367頁 (単著) |
13. |
2009/01 |
著書 |
『差異を生きる―アイデンティティの境界を問い直す』(編著) (共著) |
14. |
2009/01 |
論文 |
「変質論とダーウィニズム」 『英語青年』 (2009年1月号),562-565頁 |
15. |
2008/06 |
著書 |
『身体とアイデンティティ・トラブル』 155-178頁 (共著) |
16. |
2008/03 |
著書 |
『キプリング-インド傑作選』 224-253頁 (共著) |
17. |
2008/02 |
論文 |
「赤い椿と吸血鬼―スパーマティック・エコノミーから読む『それから』―」 『横浜国立大学教育人間科学部紀要Ⅱ:人文科学』 第10 集,34-44頁 |
18. |
2007/12 |
論文 |
「ペルセポネと透明性の美学」 ペイター論集 (第4号),33-47頁 |
19. |
2007/11 |
論文 |
(書評)Sean Brady,Masculinity and Male Homosexuality in Britain,1861-1913 『ジェンダー史学』 (第3号),124-129頁 |
20. |
2007/02 |
論文 |
「白百合の香を嗅ぐ―『それから』における同性愛表象―」 『横浜国立大学教育人間科学部紀要Ⅱ:人文科学』 第9 集,60-75頁 |
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■ 学会発表
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経歴 |
■ 学歴
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■ 職歴
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■ 所属学会
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社会活動 |
■ 講師・講演
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■ 委員会・協会等
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その他 |
■ 教育活動
・2009年4月、和光大学表現学部総合文化学科に、英文学担当の教授として着任。
総合文化学科において、「英米文学序論」と「日英比較文学論」、「映像と英文学批評」などの専門科目と共通教養の英語を担当している。
専門科目の「英米文学序論」は教職の必須科目でもあるので、英文学史を辿りながら主要作品の鑑賞と部分的な読解および批評を学べるように、映像作品を使った授業を行っている。同じく専門科目で教職科目でもある「英語を学ぶ」では、映画の英語字幕を訳しながら映画の鑑賞を行う授業を行っている。英語字幕のスクリプトを教材として配布し、予習などもできるようにして、文法事項の説明などを行って、毎回小テストで定着事項の確認をすることを繰り返している。学生にも身近な映画を使うことで、授業に入ってきやすいよう工夫しているが、学部を超えた人気があり学生に好評である。
専門科目でやはり教職の必修である「日英比較文化論」では、近代化・西欧化を進めることを不可避としていた明治期日本の精神史を夏目漱石の作品に読み込むことを試みている。教科書としては拙著『百年後に漱石を読む』(トランスビュー、2009年)を活用し、パワーポイントで絵画などヴィジュアル資料を多数見せながら、当時の精神史と作品との呼応関係を読み解いている。
他にも、同性愛の歴史的編制を研究している関係から、同性愛が文学あるいは映像作品に埋め込まれている表現を読み解く授業なども行っている。ゼミナールでは同性愛やジェンダー・セクシュアリティのテーマを英文学作品に限らず、広く日本文学、映像、漫画などを題材として指導している。
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■ 国際学術交流
平成17年度から研究分担者として取得している科研費を交付された共同研究、「19世紀イギリスにおける男性性の構築と脱構築のポリティクス」を通して、ロンドン大学バークベック校のSean Brady教授を招へいして講演会を開催した(平成17年)。
また平成18年にはロンドン大学バークベック校主催の国際学会”What is Masculinity?”において、”Praising Samurai Masculinity by way of the Biblical Language: The Influence of Oscar Wilde on Soseki Natsume’s <i>Kokoro</i>”と題した発表を行った。この発表論文に大幅に加筆した論考が、John H. Arnold and Sean Brady eds., <i>What is Masculinity? :Historical Dynamics from Antiquity to the Contemporary World</i>(Palgrave Macmillan, 2011)の中の一編として所収された。
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■ 研究活動
思想史・精神史と文学の相関関係をたどっているが、その対象は英文学と日本近代文学(特に夏目漱石)の二つに大別される。
前者では、近代ヨーロッパにおいて「他者」がいかに構築されていったかという観点から英文学にアプローチしている。変質論という人類学・人種論から出発して19世紀半ばに精神医学の学説となった思想を切り口として、他者構築のからくりを、文学作品における表現と突き合わせながら検証するという研究をしている。精神医学に取り込まれた変質論は19世紀後半には性科学にも採用されて、同性愛の原因とされた。こうした思想を背景としてオスカー・ワイルドの生涯と作品を扱った評伝『オスカー・ワイルド―「犯罪者」にして芸術家―』(中公新書、2013年)を刊行した。その後は研究をワイルド以後のイギリス同性愛史へと移行し、ヨーロッパ大陸諸国とは異なる歴史的経緯をハヴロック・エリスやエドワード・カーペンターなどの思想を中心として辿っている。また上記の変質論思想が、その亜ジャンルである犯罪人類学とあいまって推理小説ジャンルに表されていることも追求している。
他方、夏目漱石を中心に、近代化以降の日本における精神世界の変容と葛藤が文学作品にどうこめられているかを読み解く作業も行っている。明治期の文学者たちは、すぐれた外国文学研究者であり紹介者でもあった。彼らが生み出した文学言語を西欧文学からアプローチしている。特に英文学者でもあった夏目漱石を英文学の文脈から研究し続けている。
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■ 和光3分大学
和光3分大学
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■ 和光大学リポジトリ
リポジトリ
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