研究業績 |
■ 著書・論文歴
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■ 学会発表
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経歴 |
■ 職歴
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■ 現在の専門分野
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■ 所属学会
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その他 |
■ 教育活動
・「日本語学序論1・2」では、日本語に関する基礎的な事項を体系的に解説している。音声については母音・子音の分類やアクセント、イントネーションなど、語彙については和語・漢語・外来語や類義語・対義語などを取り上げている。文法については品詞の分類や動詞の活用など、文字・表記については仮名遣いや送り仮名などを取り上げている。「日本語学」とはどのような学問であるのかを理解し、身近な言語現象について受講生が自分で客観的に考えられるようになることを目的としている。
・「日本語の文法」では、具体的な用例を取り上げて日本語文法の仕組みを解説しつつ、基礎的な文法用語を説明している。2023年度は敬語を中心とした待遇表現について考察している。「日本語の分析」では、受講生が自分でコーパスを用いて用例を集め分析する、という活動を通じて、日本語に対する理解を深められるように指導している。その他、「言語学」「ことばの理論」「日本語の歴史」「日本語の意味」「日本語の表現」を担当している。
・日本語教員養成プログラムに関連する科目「日本語教育実践研究」では、日本語授業の見学などの活動を通して、受講生が日本語教育の現状に対する理解を深められるよう指導している。
・ゼミナール「日本語のしくみを考える」では、受講生各自が興味を持つテーマについて、自分で問題設定し、論文を作成するための実践的な方法を指導している。資料選び、用例採集、分類などを自分で考えて取り組み、それをわかりやすく発表する力が身につくよう指導することを心がけている。これまでの受講生は配慮表現、比喩表現、副詞の使い分け、程度表現、接続表現、オノマトペ、類義語の使い分け、児童文学の文体、役割語、などをテーマとして卒業論文に取り組んでいる。
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■ 研究活動
①話し言葉における「無助詞」現象の研究
話し言葉では「わたし、帰るね」「学校、行ってくる」「これ、あげる」のように、名詞が助詞を伴わずにハダカで現れる現象、いわゆる「無助詞」現象がしばしばみられる。この「無助詞」名詞は話し言葉において特徴的な形式である。「無助詞」名詞の使用条件、種類などの分析を通して、話し言葉のしくみを明らかにしたいと考えている。
②話し言葉における「後置」現象の研究
話し言葉では「それ思う、ほんとに」「行ってみたいんだよね、絶対に」「楽しかったな、あれ」のように、述語より後に文の要素が置かれる「後置」現象がみられる。どのようなときに後置現象が起こるのか、なぜ文の要素を後置するのか、後置要素の機能とは何か、という考察を通し、動的な話し言葉の展開のしくみを明らかにしたいと考えている。
③話し言葉における応答表現の研究
話し手と聞き手とがやりとりをしながら進めていく会話においては「応答」が重要な役割を果たしている。「ほんと」や「なるほど」といった応答表現を観察することにより、話し手と聞き手とがどのように情報のやりとりをしているのかを考察している。応答表現の考察から、話し言葉におけるコミュニケーションのしくみを明らかにしたいと考えている。
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