研究業績 |
■ 著書・論文歴
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■ 学会発表
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経歴 |
■ 学歴
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■ 職歴
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■ 現在の専門分野
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■ 所属学会
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■ 資格・免許
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■ 授業科目
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社会活動 |
■ 講師・講演
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■ 受賞学術賞
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その他 |
■ researchmap研究者コード
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■ 科研費研究者番号
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■ 教育活動
総合文化学科では、主に日本近世文学の講義・演習科目を担当する。近世は印刷技術が発達し、全国的に書物の流通が活発化した時期であるため、当時の人々と書物とのあり方を体感・実感できるよう、和本の現物を手に取り、崩し字の読解を活用するなどといった実践的な教育を行う。また、韻文・散文ともにジャンルの林立する近世の文学では、常に共時的な視点を持つことが重要であるため、人々の交流圏・人的ネットワークを意識しながら作品群を捉え、作品の中から文化・生活についての知見をつかみ取れるよう工夫する。ゼミナールでは、近世期の基礎的な教養である俳諧の作品読解を軸として、適切な解釈・発展的な考察を導くための調査・研究の方法を示し、近世という時代・文学・表現の特質を理解できるよう指導する。そして、日本の上代・中古・中世、さらに中国の作品・文化を積極的に享受(時にパロディ)した近世の文学作品について、通史的な視点から位置付けられるようになることを目指す。講義においては、特にリアクションペーパーでのコメントを重視し、フィードバックを徹底しながら、学生の理解が深められるよう努める。
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■ 研究活動
笑いと情景描写、そして都市としての江戸に興味を持ち、都会派といわれる江戸俳諧、中でも宝井其角の活動・系譜を中心として研究を進めている。其角は芭蕉の一番弟子でありながら、「旅」に生きた師と異なり、江戸に定住し、都会に遊んだ俳人である。いわば江戸のシンボル的存在ながら、むしろそれがために近代的価値観から逸脱し、疎外(といって悪ければ敬遠)されてきた。
ただし、近世俳諧は、そもそもジャンルとしての「俳諧」自体、雅文芸である和歌・連歌に扱われなかった部分その全てを掬い取る、可能性に満ちた文芸であり、個人の創造に富む多様性こそが本質であったはずである。いわゆる蕉風とは異なり、言語遊戯的側面の強い江戸俳諧をいかに捉えていくか。新たな評価軸の設定を課題としている。
これまで、主として、芭蕉と其角とが編み出した発句と発句との〈唱和〉という方法の成立と展開、また、句の批点(批評と採点)に用いられた点印における機能と意義について、元禄期から幕末・明治までを視野に論じてきた。
現在は、江戸という都市の性格上、大名の文化圏や、遊廓・芝居町といった悪所の文化について調査している。悪所と俳諧の関係については、科学研究費(若手研究)「近世中期における悪所の俳諧-其角・江戸座を媒体とする基礎的研究-」の補助を受け、俳諧を通じて遊廓・芝居の文化を捉え直している。同時に、歌枕や地名の問題、漢文学や戯作との接点などにも関心を寄せている。
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■ 和光3分大学
和光3分大学
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