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    (最終更新日:2024-06-27 08:25:26)
  ツノオ ヨシノブ   TSUNOO Yoshinobu
  角尾 宣信
   所属   和光大学  表現学部 総合文化学科
   職種   准教授
研究業績
■ 著書・論文歴
1. 2023/02 論文  「他者と共にいる楽しさの笑いへ向けて――日本社会における「人を傷つける笑い」とお笑い第七世代の歴史的可能性」 『調査情報デジタル』 (2023年2月号)  Link
2. 2023 論文  「トラウマ記憶の抑圧・否認をめぐる文化的構造――表象文化論および映像研究の立場から」 『戦争と文化的トラウマ――日本における第二次世界大戦の長期的影響 』   
3. 2022/10 論文  「『サザエさん』と象徴天皇制――日本における政教分離の再考へ向けて」 『REPRE』 (46号)  Link
4. 2020 著書  『渋谷実 巨匠にして異端』   (共著) 
5. 2020 著書  『素が出るワークショップ』   (共著) 
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経歴
■ 学歴
1.
(学位取得)
2. 東京大学大学院 総合文化研究科 超域文化科学専攻表象文化論コース 博士課程
■ 職歴
1. 2024/04~ 和光大学 表現学部 総合文化学科 准教授
2. 2021/04~2024/03 和光大学 表現学部 総合文化学科 講師
その他
■ 教育活動
・2020年4月~、和光大学表現学部総合文化研究科専任講師

 表現学部総合文化学科において担当している授業は、以下二種類に分けられる。「文化とアイデンティティ」、「ポピュラー・カルチャー」、「メディア論」、「勤労の文化学」、そしてゼミナールでは、具体的な美術作品や映像作品、過去や現在に流行した作品などを題材として、文化と社会との関係性を問い、またその関係性を探求するための方法論やその背景の哲学を論じる。一方、「笑いの歴史」、「心と文化」では、滑稽さや悲嘆など、特定の感情に注目し、やはり具体的な作品鑑賞を通じ、感情や情動の政治的機能について探求する。
 一貫して重視していることは、どのような作品、どのような社会や国家を対象として考察する場合にも、その歴史的背景を視野に入れること、そして常に具体的に、今を生きることとの関係性を問い直すことである。学生の皆さんの現在の生と交差させるかたちで、テーマを論じるようにしている。
■ 研究活動
敗戦後日本の風刺映画・喜劇映画を中心に研究を行っている。敗戦直後、占領期の日本社会では、戦時中までのイデオロギーを揶揄する風刺表現が、映画に限らず数多く見られた。ところが、朝鮮戦争を経て高度経済成長を迎える中で、こうした風刺表現はサラリーマンを中心とする喜劇の枠組へと包含されていく。このプロセスは、敗戦後の経済体制としての法人資本主義、政治体制としての象徴天皇制、両者の確立と並行したものである。経済と天皇制との連動、そこに生じる滑稽さの表象を、戦争および敗戦によってこの社会に刻まれた外傷に対する防衛として明らかにしていくことが、研究の中心的課題である。
■ 和光3分大学
和光3分大学Link